羽毛ふとんのこと-6
羽毛ふとんの側生地は何が良いの?
羽毛ふとんは側生地も大切です。

軽さと安さで選べばポリエステル混の生地は良いのですが、吸放湿性が悪いため羽毛の吸放湿性が妨げられます。
ちょっと話は逸れますが、ポリエステルコットン素材を業界ではTCとかTTCと呼ばれているものです。Tはテトロン、Cはコットンを指します。「テトロン」は、東レさんと帝人さんが共同開発したポリエステルブランドです。
低価格羽毛ふとんにはよく使われる生地ですが、吸湿性の悪いポリエステルが入ることで、ムレ感がどうしても出てしまうため当店ではお勧めしていません。
コットン100%で軽くて羽毛の吹き出しを抑えられる(ダウンプルーフ加工)生地が安心でお勧めです。
羽毛の吹き出しについてですが、欧米の方はあまり気にしないそうです。
ですのでもっと軽くて薄いデリケートなコットン生地を羽毛ふとんに使ったりもしています。
なぜ日本人は羽毛の吹き出しを気にするのか?と、考えてみたところ、日本では昔から靴を脱ぐ暮らしをしているため、床に対する考えが違うからではないでしょうか?

洋館の建物に行くと床に座ったりすることはイメージしにくいでしょう。
日本の家だと普通に床に座りますよね。寝っ転がったりもしますよね〜。私たちって小さい頃から、床と顔が近い生活をしていますよね。
そういうところから羽毛の吹き出しが気になるのではないでしょうか。(これはまったくの私見ですが、勝手に納得しています。)