羽毛ふとんのこと-1
お値段の高い羽毛ふとんは良いのでしょうか?
羽毛ふとんのお値段は、使われている羽毛と側生地と縫製で決まります。中でも羽毛の価格が大きく影響します。
ポーラントやハンガリーなどが有名ですね。一般的に羽毛ふとんに使われる羽毛は、ガチョウ〈グース〉やアヒル〈ダック〉の羽毛です。
グースの中でも、体の十分大きくなった(主に繁殖用に飼育された)親鳥から採れる羽毛をマザーグースと言います。
あまり知られていないですが、オスのグースの親鳥もマザーグースと呼ばれます。(ちょっとびっくりでしょう!)

大きなダウンボールが Good ◎
羽毛の一つ一つをダウンボールといい、ダウンボールが大きいほど保温性が高い羽毛といえます。空気をたくさん貯められるからですね。
そのため、保温性は一般的に身体の大きさ順となり、
①マザーグースダウン > ②グースダウン > ③ダックダウンとなります。

特別な羽毛として有名な希少価値の高い極寒の地アイスランドに生息するアイダーダックは別格です。その羽毛は巣から手作業で採取するため、採取量が限られています。
このように、お値段の高い羽毛ふとんにはきちんとした理由があります。でも、ちょっと小さめなダウンボールのダックでも、きっちりと洗浄されていて、しっかりと作られた羽毛ふとんなら、綿わた・合繊・羊毛などのおふとんと比べると十分に軽くて暖かいですからね。
羽毛ふとんは、睡眠時の保温性をつくる大黒柱と考えて見てください。しっかり屋根を支えられていたら檜(ひのき)じゃなくても良いですものね。でも、檜の大黒柱は素敵でしょ。そんな感じじゃないでしょうか?
粗悪なものを買ってしまわないよう、ほんとうに信頼できるお店をぜひ見つけてください。
自分に合った、自分の求める機能を持った羽毛ふとんをしっかりと見極めることが大切ですね。